犬の保護ボランティア日記~AYUMIYORI それが大事~

1匹でも多くのイヌが幸せになりますように!!
という願いを込めて・・・。
里親会って感じ悪い?
今日のテーマは、「せっかく里親会行ったけど条件厳しすぎてしかもなんかすごい感じ悪かったんですけど〜」問題です。
里親会へ行って、こういう印象持つ人って結構多いんじゃないかと思うんです。で、ペットショップへ行ってしまう人。
実は、何を隠そう私がそうでした。
独身時代に初代ワンコが亡くなったあと、次は保護犬を…と思ってアクションを起こしたものの、何度かお断りが続いたことで心が折れ、もういいや…となってペットショップからやってきたのが現在の実家ワンコ・風太です。
せっかく!!保護犬という選択肢を選んだ当時の私は、正直ちぇっと、不貞腐れました。だって私の家族はどう考えても絶対に迎えた子を生涯可愛がるのにー!!と。保護をやってるような人は犬を想いすぎるあまりに、ちょっと人間不信すぎるんだわ…と。
だけど今は、あの団体側の気持ちもよく分かるのです。
詳細を書くと長いので端折りますが、当時メインで動いていたのが両親ではなく娘の私であったため、保護団体側に対し完全な安心材料を揃えられなかったのが原因だったのだろうと思います。
でもそれが分かるのって、私が今あの頃と逆の立場に立っているからこそ。普通の人はちぇっと思ったまま、以後保護犬の世界を敬遠してしまうでしょう。
私はそれが、ものすごく、ものすごーーーく、勿体無いと思うのです。
犬を飼おうと思って、それなら保護犬にしようと思って、その第一歩を踏み出してくれた人を、我々保護団体はだいぶ逃してしまってるんじゃないかなーと。
歩み寄り、それが大事
とはいえ。お断りをすること自体が、間違ったことだとは思っていません。これからもきっと、違う、と思ったときにはお断りをします。
なのでこの勿体無い問題の打開策は、希望してくれた人にはどんどん保護犬渡しちゃうよ、ということではありません。ここだけは、誤解のなきよう…。
そうではなくて、ここに必要なのは、〝歩み寄り〞だと思うんですよね。
私たちがお断りをするのは、意地悪でもなければ、その人の生活や人格を否定してるわけでもない。我々の物差しは、その犬が生涯幸せに生きていける環境かどうか、だけです。
来場者の方にはまずそれを、どうか理解してほしいのです。
それともう一点わかってくれると嬉しいのは、送り出す側はもうとにかく、心配で心配で仕方ないんだということ。
少々雑な言い方ですが…言ってみれば見ず知らずの人に、ある日突然可愛い我が子を託すのです。8割方大丈夫だろうと思っていても、残りの2割にどうしても悶々してしまう…。先のことは誰にも分からないんだから100%の安心なんて無理なのは分かりつつ、それでも可能な限りそこに近づけるべく、出来るだけ多くの安心材料を集めたい!!と思う。
それが、譲渡条件であったり、(来場者さんが時に戸惑われる)細か〜い質問項目、だったりするわけなんですねー。
以上が、来場者さんにお願いしたい〝歩み寄り〞です。
じゃあ我々保護団体側がすべき〝歩み寄り〞は?というと…。
来場者さんへ感謝の気持ちを持つべし!!
それに尽きる、かな…。
まず、保護の人って感じ悪いなんて言われてるようじゃ、保護犬の未来はないと思うんですよね。
客商売ではないので、媚び諂うべきとは思いません。
が、せっかく保護犬に目を向けて、時間を作って足を運んでくれた人への感謝、からの誠実な対応。
具体的にいうと、Welcomeな雰囲気はもとより、もし断るにしても理由をきちんと説明するなり、その人に合いそうな別の子を勧めるなり…、そんな感じのことです。
もっと沢山の命を救いたいと思うなら、ここは絶対に必要だと、私は思うのです。
が、きっとどこも慢性的に人手が足りないので、気持ちはあっても手が回らない…という現実もあるのだろうなとも思ったり…。むむーーー。