短時間通所リハビリテーションも実施!介護老人保健施設 春日部ロイヤルケアセンター

介護老人保健施設とは、病状が安定している高齢者で、介護・看護を必要とする方に、医師の管理のもとで介護・看護・身体機能の回復訓練等を提供し、家庭や地域社会との結び付きを維持しながら、できるだけ早く家庭復帰ができるように支援する施設のことです。

春日部ロイヤルケアセンターは、2012年12月に、在宅強化型介護老人保健施設として認定されました。在宅強化型老健には、①在宅復帰率50%以上、②ベッドの回転率が10%以上、③要介護4.5の利用者が35%以上、という要件が設定されています。
当施設は、「入所」「ショートステイ(短期入所)」「デイケア(通所リハビリテーション)」を通して、地域に開かれた総合的ケアサービスを提供し、一日も早い家庭復帰ができるよう支援しています。

 

短時間通所リハビリの取組み

当施設では2012年9月より、要支援1.2、要介護度1~5の方を対象とした短時間通所リハビリテーションを始めました。
市内では当施設が先行した取組みで、①医療保険でのリハビリから、介護保険でのリハビリに移行する利用者さまへの対応、②退所後に身体機能の維持や向上に不安を抱えている方への対応、③デイケアで1日を過ごすことが長いと感じ、リハビリのみを必要とする利用者さまへの対応を目的としたもので、たいへん人気があり好評を得ています。
1クール約1時間半で、午前2クール、午後2クールの計4クール提供。1クール6名なので、1日24名まで利用できます(車輌送迎あり)。

 

グループ病院や、地域関連機関との連携

当施設は、IMSグループの春日部中央総合病院と定期的に連携会議を行って情報のパイプを太くしています。この結果、春日部中央総合病院の患者さまは、退院から当施設の入所まで途切れなく支援ができるようになりました。
また、利用者さまの入所時には、退所後の方向性を定め、他部署との連携を図りながら定期的にカンファレンスを実施しています。
今年7月には、春日部市の地域連携研修会として「第1回 生活期リハビリ検討会」が当施設にて開催されました。市内の関連機関に勤めるケアマネージャー、ソーシャルワーカー、セラピストら約70名が集合し、事例報告・症例発表などが行われました。地域で生活する利用者さまを、多面的に支えるシステム作りが期待されています。

 

「入所」を「リハビリ・ステイ」でイメージ改善

支援相談員 係長
南雲 智子 社会福祉士

「入所」という言葉にためらいを感じる利用者さまやご家族さまもいらっしゃいます。そんな時は「リハビリ・ステイ」というキーワードを用いてマイナスイメージを払拭しています。また、退所する際に、利用者さま・ご家族さまが「家に帰された」と思うような対応ではなく、「家に帰ることができた!」と感激されるような対応を心がけたいと思っています。
「利用者さまを地域に帰してあげたい」という考え方は大久保施設長のお考えでもあり、尊重していきたいと思います。

 

デイケア卒業者がボランティアで再訪に感激

看護部 介護主任
熊田 真治 介護福祉士

短時間通所リハビリは2012年9月から始まりました。現在1日4クールなので計24名利用できます。
当初は朝・夕の車輌送迎ができず、利用者さまにご迷惑をお掛けしていましたが、現在は全クールの車輌送迎ができています。機能訓練がうまくいき、デイケア卒業となった方の中から、「お茶配り」などのボランティアとして再訪してくださる方がいて、そんな時はとてもうれしく思います。

 

“認知症”を不安に思うのは本人だけではない

臨床心理室主任
川合 嘉子 臨床心理士

あるケースでは、当院から臨床心理士の私と、松本看護師、早川精神保健福祉士の3名、高齢者支援センターの2名、計5名の支援チームで対応しました。
相談はご夫婦。ご夫婦一緒の時と個別に聞く場合では答えが異なりました。
お二人の関係性とプライドが影響しているのだと思います。認知症と判断されるのはご本人だけではなく、ご家族も不安に感じます。その後、このご夫婦は当院の見学に来られました。認知症は早期発見、早期対応が肝心です。

 

目標を達成した利用者さまが次の着地点を見つけられるように

リハビリテーション科 副主任
大月 章江 作業療法士

短時間通所リハビリの利用者さまは、比較的動ける方が多く、目標を達成する方が多いのですが、次の着地点を考える時に受け皿となる地域施設がすぐに見つからないことがあります。こうした地域での情報を共有するため、今年7月に、地域連携研修会として「生活期リハビリ検討会」が当施設にて開催されました。
今後も引き続き開催されることで、利用者さまへの切れ間のない連携が大きく期待できると思います。

 
医療法人財団明理会
春日部ロイヤルケアセンター
併設施設:
春日部市第7地域包括支援センター
春日部ロイヤル訪問看護ステーション
春日部ロイヤルケアセンター居宅介護支援事業所
〒344-0011 埼玉県春日部市藤塚2622-2
TEL.048-733-5771
http://www.ims.gr.jp/kasukabe-royal/

◎記事内容に関するお問合せ:TEL.048-733-5771

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